人間が正しく生きるには

第四回法華経の講義

　法華経の講義と言っても、法華経の正しい表現は「妙法蓮華経」である。更に法華経の講義と言っても。法華経の講義だけは完全ではない。

　平楽寺書店の発行している妙法蓮華経の本や創価学会の発行している妙法蓮華経の本

には「妙法蓮華経並びに開結」と言う題がついている。この開とは何か結とは何かわからなければ本当に法華経を理解しているとは言えない。

　つまり法華経の開とは釈迦が妙法蓮華経の説法に入る前に説いたと言われる「無量義経」のことである。

　そして、結とは釈迦が妙法蓮華経を説をき終わった後に説いたといわれた「仏説観普賢菩薩行法経」のこである。この三つを総称して「法華三部経」という。この法華三部経を理解して初めて、法華経を理解したといえる。

　法華経を説明する時、すばすばこの法華経の開結をおきざりに説明する人が多いが、この開結は妙法蓮華経に劣らず素晴らしいお経である。